自転車用ヘッドライトの選び方
夜間自転車で走っていると、点け忘れなのか電池切れなのか、ヘッドライトが点いていないことがあります。問題なく走行できてしまうので、「なーんだ、点けなくても大丈夫じゃない」という気持ちになってしまいます。
ところがそんな気のゆるみが事故の素!いきなり自転車が暗闇から飛び出してきてあやうくぶつかりそうになったこともあるはず!これは、自転車がヘッドライトを点けていないことで見えていなかったことによるものです。そんな危険を回避するために、何より安心に乗るために、自転車のヘッドライトは必須のアイテムなんです。
見るため&見られるためのWの役割
「(自分がまわりを)見るため」に加えて、ヘッドライトには「(まわりから)見られるため」に必要なんです。
ヘッドライトの役割...その1「見るため」
暗い夜道、路面の石や段差などの障害物に気づかず、乗り上げそうになってヒヤリとしたことはありませんか?
ヘッドライトの役割...その2「見られるため」
夜間、交差点や曲がり角で人や自転車が飛び出してきてびっくりしたことはありませんか?
実は、車両と自転車の事故のうち、出合い頭の衝突が約7割なんだそうです。(交通事故統計年報 平成26年度)
道路交通法 第52条と施行令第18条には、「夜間、道路を通行するときは、前照灯をつけなければならない」と定められています。例えば大阪府だと、白色又は淡黄色で、夜間前方10メートルの距離にある交通上の障害物を確認することができる光度を有する前照灯と定めています。(参考:大阪府道路交通規則第10条第1項(1))
これらのルールを無視した運転をした場合は違反となり、罰金や罰則も定められています。事故を起こしたときも同じで、被害者に対する賠償義務が発生することもあります。
日頃からルールを守り、安全運転を心がけましょう!
自転車を楽しむ人にとって必需品のヘッドライトですが、明るければいいかと言うとそうではありません。というのも、明るすぎるとまぶしくてすれ違う歩行者や車に迷惑がかかるからです。では、どんな基準で選んだらいいのでしょうか。
ヘッドライトを選ぶときの決め手は?
どんなヘッドライトを購入すればいいか迷ったら、まずは「電池の種類」と「明るさ」をチェックしてみましょう。
1.「電池の種類」で選ぶ
ヘッドライトには大きく分けて2つ、充電池モデルと乾電池モデルがあります。
ハイパワーで繰り返し使える!充電池モデル
まず充電池式ですが、ハイパワーで明るく照らすことができること、充電すれば繰り返し使えることがメリットです。
その分電池を消耗するので点灯時間が短いのがデメリット。さらに乾電池式に比べて価格が高いこと、電池が切れてもすぐ取り外して交換できないものが一般的なため、走行中に電源が切れてしまうと次に充電するまで点灯できないことがデメリットでもあります。
キャットアイではそんな充電池モデルのデメリットをカバーするため、外出先でも工具なしで簡単に充電池が交換できる「カートリッジバッテリー」モデルもあり、安全性に配慮しているのもポイントです!
VOLT800 NEO
VOLT800
VOLT400 NEO
VOLT400
VOLT200
SYNC CORE
AMPP2200
AMPP1100
AMPP900
AMPP800
AMPP500N
AMPP500
AMPP300N
AMPP300
AMPP130
GVOLT100
GVOLT70
すぐに交換できてお手頃!乾電池モデル
続いて、乾電池モデルについてご紹介しましょう。電池の種類はライトによって様々ですが、単3電池または単4電池を使ったものが主流です。
電池を消耗してライトが暗くなったり消灯したりしても、交換用の電池がコンビニなどで入手しやすく、価格が安いのがメリット。デメリットとしては、電池交換の度にコストがかかってしまうことが挙げられます。
2.「明るさ」で選ぶ
明るさと一口に言っても色々あります。ライトの明るさを表す単位で最近よく使われるものに「ルーメン」があります。他に「カンデラ」や「ルクス」などがありますが、ここではルーメン値を基準におすすめのヘッドライトをご紹介します。実際どのくらいのルーメン値がどんなシチュエーションに合っているのでしょうか。
夜でも街灯などで明るい場所を走る「街乗り派」は、「見られるため」に十分な200ルーメン以下のライトでOK。
通勤や通学、ロングライドをする方で、対向者(車)など周囲へのまぶしさに配慮したいシーンが多い方は、「見るため」「見られるため」に上カット配光された200ルーメン以上のライトを。
GVOLT70
GVOLT100
通勤や通学、ロングライドをする方は、「見るため」「見られるため」に300ルーメン以上のライトを。
VOLT400
VOLT400 NEO
SYNC CORE
AMPP300
AMPP300N
AMPP500
AMPP500N
通勤や通学、ロングライドをする方で、さらに郊外で街灯が少ない場所や速度を出すケースが多い場合は、「見るため」「見られるため」に700ルーメン以上のライトが必要です。
VOLT800
VOLT800 NEO
AMPP800
AMPP900
レースや真っ暗闇を走る方は、「見るため」に1000ルーメン以上のヘッドライトをお選びください。
いかがでしたか?各メーカーから色々な製品が販売されているので、どれを買ったらいいのか悩みますが、少しはヒントになったでしょうか。自転車を楽しむためには何より「安全」に配慮することが大切。特にヘッドライトはこの安全にものすごーーーーくかかわるアイテムなので、明確な基準を持って選ぶことが大切です。以下のリンクも参考にして、自分にぴったりのヘッドライトを選んで、安心安全なライドを楽しんでくださいね。